闇の子供たち(ネタバレ注意)
おととい旅行から帰ってきました^^
旅行の記事はちょっと書くのに時間かかりそうなんで、また後で書きます。
その前に、旅行7日目の夜に京都で見た映画「闇の子供たち」について書きます。
いやー、なんというか見終わった後に誰もが無言になるような作品でした。
残酷だとかリアルだとかで絶句したというより、作品全体に有無を言わさぬ迫力があるって感じです。
子供たちの闇だけでなく、大人の闇も書かれてるのがいいと思いましたね。
ちなみに売春宿のチットは、彼も過去に飢えが原因で幼児売買(売買春)の対象になったっていう経歴もあり(原作本参照)、それを考えながら見るとさらに深い映画です。
まぁ基本的な感想はすっとばすとして、誰もがビックリする後半の南部のフラッシュバックとラストの結末について。
初めてあのフラッシュバックのシーンが出てきた時は、南部が見て見ぬふりでもした他人の児童買春のビジョン(男児をホテルに連れて行くシーン)が、その時止めなかったのを悔やんでフラッシュバックするのかなぁ、って思ったんですが、数回見てるうちにそのビジョンに映つ男が確かに南部本人だと分かります。
これで分かるのは、南部も児童買春をした、あるいは未遂した経験があるってことですよね。
さすがに確定はできませんが、俺はこれは未遂だったんじゃないのかなぁ、って思います。
南部が手を引く幼児が「離して!」って言うシーンあったじゃないですか。
最後の恵子がタイに残ると言い張り「離して!」っていうシーンでもそれがフラッシュバックします。
まぁ未遂に終わったかどうかってのはそんなに問題じゃないんで、話を先に進めましょう。
南部がそのような過去を持ちつつなぜ臓器売買の報道に関わろうとしたのか。
タイの子供について、臓器売買という違った視点から追及することで、自分の過去に救いを求めようとしたのでしょうか?
あるいは、ラストのシーンで、南部のホテルの不自然なカーテンの裏に張り詰められた、未遂を含めた幼児売買の事件記事と、その中央に配置された鏡。
そこに自分の顔を映すことで他の犯罪者と自分を並列し、現在の自分を戒めることも時にはあったのかもしれません。
そして、後半の銃撃戦のシーン、やはり日本に帰ろうと誘う南部に対しあっさりと首を横に振る恵子。
このときの南部の心境は、緊迫した命のやり取りに困惑し、完全に「ただの日本人」に成り下がっていたと思います。
ところがそれに対して、少数の子供にまっすぐ目を向け、自分にもやれることがあるはずだ、とタイに残ると意地を張る恵子。
意見の食い違いはあったものの、「タイの子供を救う」と同じ目的のもと行動していた南部と恵子ですが、ここで改めて恵子とは対照的な自分に南部が気づいた(そう思い込んだ)んだと思うんです。
さらに恵子が自分の前から去った後、自分の足元には助けをよがる男児。
幼児売春に目を向けた過去の自分、タイの幼児を救おうと新聞記者をしてきた自分、自分と対照的な恵子の姿、それなのに、そんな自分に、昔犯す対象であった男児が今は自分の足元で助けを求めている。
これらの要素を今俺が論理的に整理しようとしても、途中でごっちゃになってきます。
あそこで発狂した南部の頭の中も同じだったのでしょうか。
自分の本当の姿と気持ちが分からなくなるジレンマに陥り、最後には自責の念で自殺をしたんじゃないかと思います。
けど、南部の部屋に置いてあった写真はよく分かりませんね。
男の子の写真で、彼は「息子だ」と言っていましたが、本当は彼に息子はいなく、いるのは娘だそうで。
彼は男児のペドファイルだったので、好みの男児の写真を・・・・と考えられなくもないですが、どうも腑に落ちない点がありますね。
誰か分かりやすく説明してくれる方いませんかー?笑
いやー、それにしても、分かりにくい内容を説明しようとする俺の説明の分かり辛さは異常ですねw
映画見終わった後、すぐさまレジでパンフと原作を買いました。
原作には、自殺の内容がない上、恵子と南部のキャラもけっこう違うんですよね。
原作のキャラを変えてまでああいうラストにしたのには深い意味があるはずですし、上に書いた内容の真相も気になりますね。
なんにしろ、目を背けたくなるような内容・描写であることは確かですが、1度見ておいて損はない作品だと思います。
もうそろそろ上映期間終わっちゃうかな?興味持った方はお早めに!